第62回 県中校長会総会会長挨拶より
本日、岩手県教育委員会教育長佐藤一男様をはじめ4名の来賓の臨席を賜り、第62回岩手県中学校長会総会を参集して開催できることに心から感謝申し上げます。
この3月末にご勇退されました中屋豊会長をはじめ、35名の皆様に厚く御礼申し上げます。また4月から新会員となった37名の皆様、歓迎いたします。県中学校長会は、「会員相互の協調と連携を基調に、中学校長としての職能の向上を図り、本県教育の振興に寄与すること」を目的としております。144名の校長が学校経営及び教育活動の充実を図ることが、生徒の成長ひいては本会並びに本県教育の発展に資するととらえております。
さて、私たち校長は教諭の時代から仲間と共に授業や部活動等の指導をしてきました。平成21年以降は、「いわての義務教育」が示す「『知・徳・体』を総合的に兼ね備えた社会を創造する能力を育てる『人間形成』」を念頭に教育活動を推進してきました。また、東日本大震災津波以降は、「いわての復興教育」を大切にして歩んできました。この間、生徒が成長し13年が経過した今、彼らが岩手・日本を創る人材として成長していることに喜びを感じています。令和6年能登半島地震など災害が重なる現状で、岩手の元気が日本の元気につながると期待しています。
現在は、校長として学校は何のためにあるのかという教育の原点を大切にしつつ、時代の流れを受け止め、学校経営にあたっています。その際、家庭・地域の協力を得ながら、各校の特長を生かした教育活動に努めるとともに、「校長は教育行政の一翼を担う学校現場のリーダーである」という意識ももちたいと考えております。県中学校長会としては組織を生かし、会員相互はもとより、全日本中学校長会とも情報共有しつつ、よりよい学校経営のために率直に話し合い、多様な課題を自分事としてとらえ、引き続き「チーム岩手」の意識で「一枚岩となった会の運営を」と考えております。
特に、10月4日には、第59回岩手県小・中学校長研究大会が二戸市で開催されます。さらに、10月16日~18日には、第75回全日本中学校長会研究協議会(兼第74回東北地区中学校長会研究協議会)の岩手大会が、46年ぶりに盛岡で開催されます。実りある協議会となるよう校長全員で取り組んでまいりましょう。