会 長 あ い さ つ

共感力を持って、願い、思いを共有し、

「一枚岩」となって取り組む


0706会長写真      岩手県中学校長会 第53代 会長 中 屋  豊
                                   (盛岡市立厨川中学校) 
 

 本日ここに、県内各地から、会員が一堂に会し、第61回岩手県中学校長会総会を開催できますことに心から感謝申し上げます。また、公務ご多用の中、岩手県教育委員会教育長 佐藤一男様、岩手県市町村教育委員会協議会会長 多田英史様、教職員課首席経営指導主事兼小中学校人事課長 熊谷治久様、学校教育室首席指導主事兼義務教育課長 武藤 美由紀様のご臨席を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。

まずもって、この3月末をもってご勇退されました佐野 理会長をはじめ29名の会員の皆様には、30有余年の長きにわたり、本県教育の充実・発展に多大なご貢献をなされましたと共に、私たち後輩に対するこれまでの指導に、厚く感謝申し上げます。また、本会を力強く牽引していただきましたことにも心から感謝を申し上げます。どうかこれからも、ご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

そして、四月から新たに会員となった34名の皆様、心から歓迎を申し上げます。本会の目的は、「会員相互の協調と連携を基調に、中学校長としての職能の向上を図り、本県教育の振興に寄与すること」にあります。新会員の皆様方には、これまで積み重ねてこられました様々な経験や教育実践を活かし、そのお力を存分に発揮されますよう、ご期待を申し上げます。

昨年10月には、第58回岩手県小中学校長研究大会が釜石市を会場に、2大会ぶりに参集して開催されました。全体研究発表、その後の各分科会研究発表では実に熱心な協議が行われました。準備、運営にご尽力いただいた釜石大会実行委員会の校長先生方をはじめ、各地区から参加して下さいました校長先生方にあらためて感謝申し上げます。

また、来年10月には、第75回全日本中学校長会研究協議会岩手大会が、スローガン「未来への一歩を共に、黄金の國いわてから」のもと開催されることとなっております。今年度は具体的な準備を進める一年となります。よろしくお願いします。

 さて、今日、我が国の教育は絶え間ない技術革新の波による高度情報化や急激な少子高齢化等が進む中で、大きな変革の時に直面しています。中学校教育においては、学習指導要領の改訂により、「社会に開かれた教育課程」及び「主体的・対話的で深い学び」の実現、「カリキュラム・マネジメント」の確立とともに、国が進めるGIGAスクール構想により、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、一人一人に個別最適な学びや協働的な学びを実現するなど、新しい時代の学校教育である「令和の日本型学校教育」の構築が求められています。加えて、いじめ問題と不登校解決への適時適切な継続的対応や、復興教育の理念を大切にした東日本大震災の風化防止への取組、中学校教育の大きな変革となる部活動の地域移行の取組も始まろうとしています。

私たち校長会は、変革の時代に正面から向き合い、これまでの実践や蓄積を活かして、学校から「変革」の風を起こすような気概を持って取り組んでいきたい。学校における新たな教育課題に対しても果敢に「挑戦」し、校長相互の資質向上と、目的を明確にした活動を推進することにより、学校経営の更なる充実に努めていきたい。何より、そのためには校長である私たちが「共感力」を持った一人一人でありたい。

市町村や各地区はもちろんのこと、県としても、子供たちの美しい未来のために、これまでの校長会の歴史を大切に紡いでいきながら、共感力を持って、願い、思いを共有し、「一枚岩」となって取り組む岩手県中学校長会を目指して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

結びに、岩手県教育委員会並びに各市町村教育委員会をはじめとする関係諸機関・関係各位におかれましては、これまでと変わらぬご指導ご支援を賜りますようお願いを申し上げ、挨拶といたします。

【第61回岩手県中学校長会総会(令和5年4月28日)における会長代行挨拶より】